開運研究所公式ブログ

2017.12.25

陸王に出てきた勝ち虫のはなし

クリスマスイブは陸王がテレビをジャックしましたが
観られてましたか?

私は今期のドラマは「陸王」と「コウノドリ」だけ
しっかり録画して、観ておりました。

「陸王」はやっと最終回ですっきりし、
「コウノドリ」はなんかメンバーがそれぞれ旅立ち
ちょっと寂しい気持ちになりました。

いつまでも同じ居心地がいいままでは
成長できないから変わらないといけない。

わかっているけど何だか切ないものです。

 

たまにはこういう俗世っぽい話題もいいかと思い、
昨日最終回だった「陸王」に出てきた
「勝ち虫」の話題など。

 

ドラマを見ていた方は「勝ち虫」が「とんぼ」だという事は
ご存知ですよね。

この「陸王」を開発する老舗足袋屋の「こはぜ屋」が
この勝ち虫のマークなんです。

さてこの「トンボ」がなぜ勝ち虫と言われていたのか。

トンボは前しか見えず、決して後を振り返ることもなく
前にしか進めないのです虫なのです。

その、前にしか進まず退かないところから、
「不転退(退くに転ぜず、決して退却をしない)」
の精神を表すものとして、
特に武士に好まれました。

でももっと昔、それこそ古事記にもトンボが出てきます。

「古事記」「日本書紀」では、
それぞれ本州を「大倭豊秋津島」「大日本豊秋津洲」
(おおやまととよあきつしま」)と呼んでいました。

トンボを秋津=秋の虫と呼んだように、
この島を「豊秋津島=豊かな秋の島」と呼んでいます。

有名なイザナギ、イザナミの二柱の神が
本州=大倭豊秋津島を生んだとする国生み神話ですね。

そして、トンボは
亡くなった人の魂やその生まれ変わり、
神や仏の遣いであるとも信じられています。

現代でも
「トンボを捕ると目が潰れる」
「お盆が来ない」など、
トンボを大切な生き物として
言い伝える地域が数多くあります。

高野山にも縁起物の勝ち虫が登場しました。
どこかご存知ですか。

こちらは2015年に新しくなった伽藍の
中門にいます、四天王。

増長天に「勝ち虫」が止まっています。

この四天王を彫られた仏師の松本明慶(みょうけい)さんが

「トンボは前にしか飛ばない。
決して退却しないぞ、という強い意志を示したかった」

ということで、つけたそうです。

もう一つ、


もう一体、広目天には「セミ」

この「セミ」は
どこまでも声が届くセミによって存在感を示し、
「すべてを見ている」ことを表しています。

ぜひ高野山に行かれるときには、チェックしてみてくださいね。

 

1月13日~15日には四国の結縁灌頂の後、
高野山に参りますよ。
まだ残席2席あります。

 

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