「生理中に神社参拝できないのですか?」
「もし21日連続参拝するとしたら、生理中を
外さなければならないですか?」
私の回答は
「生理中にどうしてもお参りする予定があるなら
申し訳ありません、という気持ちを持って
お参りする分には問題はない」
とお答えしています。
とてもいい質問だったので、
改めてブログに書いてみたいと思います。
そして前提として
私は神社神道(今の神社の神道)ではなく古神道を
学んできました。
その為、神主さんと違うことを書くことも
あります。
ご了承の上、参考になさってください。
そもそも、いつから女性が生理のときに
神社にお参りしてはいけないことになったのか。
もともと、日本神道では
”月経不浄”はいっていませんでした。
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東国征討の帰りに、
尾張の宮簀媛(ミヤズヒメ)の所に立ち寄り結ばれたそうです。
その時ミヤズヒメは月経時であった
様子が記されていて
それによって、ヤマトタケルが
月経で穢れたとはいわれていません。
ではいつからかとさかのぼってみると、
仏教の「五体不浄」から
きているのではないかと思われます。
仏教では「女体の不浄」は重く、
さらに「月経」は最高の穢れと
とらえていたようです。
その思想が日本に入り、
神仏習合したことで、神社も月経時は
参拝してはならないと
いうことになったのではないかと思われます。
確かに、神仏習合の時代に霊山の登拝や
女人禁制になったお山がたくさんあります。
これについては、山の神様が女の神様だから
女性が入るとヤキモチをやいたり機嫌が悪くなるから
という説もあるので、どちらとも言えませんが。
↑女人結界といってこの先は女性は登ることは
許されません。
では寺院では今でも月経不浄でお参りしてはいけないのか。
これは私の修行寺の師僧に伺いましたが、
やはり本来は避けたほうがよい。
真言宗の師僧の弘法大師は
「かく女は不浄である」と
いった逸話があります。
老婆が
「私は月経はあがったので、不浄ではない。
仏像に触れたりお大師様に触れても
いいはずですよね」
というと、お大師様は、数珠を地面に置いて
跨がせたそうです。
すると、みるみる”月経”になってしまったと
いうお話です。
とはいえ、
予定があって変えられないならば
「月経中で申し訳ありません」
という気持ちをお伝えして
お参りすれば大丈夫とのことです。
昔の女性は着物で肌着もつけていなかったと
聞きます。
その状態で参拝したら、参道も血で
汚してしまったかもしれません。
それで余計に月経中の参拝を禁止していた
のかもしれません。
でも今の時代、参道を血で汚すことは
ないでしょう。
もし月経中の参拝を禁止したら
私は神社ツアーは企画できません。
主催者が生理のため中止にします。
なんてことになりますし、
参加者も「生理中なのでキャンセルします。」
なんて連絡をしなくてはいけないことになります。
そして私は15年ほど神社仏閣参拝を続けて
きた中で、どうしても重なってしまうことが
何度もありました。
でも、生理中に参拝したから罰を与えられた
とか、神仏から怒られた、という経験は
今の所一度もありません。
私を指導してくださった先生方にも
禁止されたことはありません。
最近、LINE@に2日に1回くらいは
いろいろ書いています。
もしくは、@ubusuna で検索