時期的にお墓参りのことについて書かせて頂いてます。
うちに来られる相談者の方に
「お墓参りされてますか?」
と質問すると、
「はい!毎年お参りしてます!」
と言ってくださる素晴らしい先祖を大切にされている方も多いのですが
「ではお墓参りと一緒に、菩提寺(ぼだいじ)にお参りされてますか?」
とお尋ねすると、80%くらいの方は
「いえ・・・・してません・・・」
となることが多いのです。
それ以前に、菩提寺がどこかわからないとおっしゃる方も多数いらっしゃいます。
菩提寺って何ですか?
そういうご質問もよく受けます。
菩提寺とは代々その寺の宗旨に帰依して、(先祖の)位牌を納めてある寺のこと
ですが最近では、本家のみが先祖代々の菩提寺とお墓をみていて、分家されてるおうちでは、個々にお墓を建てて、その時にご縁があったお寺さんに法要をお願いしているというケースがとっても増えているんですね。
そのお寺さんの宗旨が本家の菩提寺と同じ宗旨ならまだいいのですが、まったく違う宗旨のお寺さんにお世話になっていることも多々あるそうです。
それは、お寺さん自体も経営していかなきゃいけないので、たくさんの檀家さんが欲しい。
それで「うちはどの宗派の方でも大丈夫ですよ」なんていってしまうので、それを信じてお墓を買ってしまう方が多いわけです。
でも、ご先祖の中には、先祖代々お世話になっている宗旨のお経を唱えて欲しい・・・と渇望される方もいらっしゃるようなのです。
だから、宗旨替えをしている家では、トラブルが増えたり、家族が仲違いして離散したりというようなことが現実世界では起きてしまったり。ということで先祖からメッセージが起きることもあるのです。
そもそも菩提寺に、どうやってお参りしたらいいの?
という疑問があるかも知れません。
菩提寺というのは、先祖代々のお墓に眠るご先祖さまたちを観てくださっているご本尊さま、仏尊さま、仏尊の神々さまがいらっしゃるお寺さんです。
みなさん勘違いされることが多いのですが、住職さんに会いにいくのではなくて、仏さまにご挨拶しにいくのが主目的なんです。
住職さんのことが気に入らない、好きじゃないと言う理由で、お寺さんを変えようとする方も多いんです。
それはご本尊さまにお会いすると言う目的であれば、住職さんがどんな方であれ、ご先祖さまのことを思えば、我慢できるのではないでしょうか。
どうせ代替わりして、また違う住職さんになるのですから。
話は脱線しましたが・・・
お参りの内容は
「いつもご先祖のことを守って頂き面倒をみて頂きまして、ありがとうございます」
というような主旨のことをお祈りして御礼を伝えられればよいのではないでしょうか。
ご先祖をあの世でみてくださる仏様にご挨拶をしてから、先祖のお墓にお参りするというのが、順番的にはとてもいいと思いますが、いかがでしょうか?
菩提寺の中にお墓があると言う方は、住職さんにご挨拶をして、できればご本堂でお参りをさせて頂いてから、お墓参りをされるとよいですね。
菩提寺とお墓が別々の場所にあると言う方は、菩提寺にお参りして、もし住職さんがいらっしゃらない、開いていないというときには、門の外からでもよいので、その菩提寺のご本尊さま、仏尊さま、仏尊の神々さまに御礼を伝えて頂ければと思います。
藤尾家の菩提寺は姫路の街中にあって、墓地は家から車で10分くらいのところにあります。
ですのでなかなか菩提寺にお参りといっても、お寺も法要とか行事がないと開いていないことが多いので、門の外からでもお参りするようにしています。
次は、菩提寺のお参りはどこまですればよいのか?について書いてみます。
よきお参りをされてくださいね。