何度もいうようですが、弥山(みせん)はご神体山です。
山そのものが神さまの身体なんですね。
そこにありがたく登らせてお参りさせていただくというのが、登拝(とうはい)といいます。
厳しいご神体山だと、女人禁制とか、飲食禁止、写真撮影禁止というところもあるくらいです。
汗をかきかき、やっとたどり着いたところは、霊火堂でした。
弘法大師の焚いた護摩の火が1200年間燃え続けているという「消えずの火」が今もなお灯り続ける場所だそうです。
正直私は暑さと山でヘトヘトで、何かを感じる余裕はなかったですが、「恋人たちの聖地」という風に観光アピールしているようでしたが、とてもそういう場所とは思えませんでした。
でもやっぱりカップルさんは多かったですね。
こちらは弥山本堂です。ご本尊さまは虚空蔵菩薩さま。
智恵や知識、記憶を司る仏尊さまですね。
霊火堂から少し上がったところにあるのが三鬼堂です。
神仏習合しているのか神さまを仏様のようにお祭りしていていましたが、私は正直よくわかりませんでした。
後で調べてみると、
追帳鬼神(ついちょうきしん):「福徳」の徳を司る鬼神で、大日如来を本地仏とする。
時眉鬼神(じびきしん):「知恵」の徳を司る鬼神で、虚空蔵菩薩を本地仏とする。
魔羅鬼神(まらきしん):「降伏」の徳を司る鬼神で、不動明王を本地仏とする。
ということです。
ものすごく気持ちいい風が吹いてきて、心地よかったです。
ちょうど下界も見渡せるいい場所で本を読まれている方がいらっしゃいました。
くぐり岩などを通ってもう少し登ると山頂です。
やった~
磐座(いわくら)の前で記念撮影。もう汗かきすぎて日焼けしまくりです。
やっぱり下界はかすんでます。写真では写りませんが目視ではもうちょっと見えてます。
なんとこの磐座の上に上っている外国人が・・・
やっぱり山自体がご神体とはいえ、磐座に登るのはやめておいたほうが・・・
ここでなんと山頂なのに売店発見!!!水が切れていた私は喜びいさんで、250円のペットボトルの硬水をゲット。
本当に助かります。100円高かろうが、こんな山の上に持って上がるのも一苦労なことでしょう。。。
あともう少し!!
絶対にここは参らなきゃと決めていた御山(みやま)神社へ
ここが厳島神社の奥宮で一番大事なところなのに、ほとんど来る人がいないのだとか。
途中にあった干満岩
穴の中に水が溜まっています。
案内板によると、
「岩穴の水は、満潮の時には溢れ、干潮の時には乾く。不思議な穴で、水は塩分を含んでいる。弥山七不思議の一つ」なのだそうです。
こちらがたぶん舟岩
何の説明もなかったのですが、変わった磐だなぁと思っていたらやっぱりこれが舟岩だったみたいですね。
こちらは大日堂
誰もいないし、扉も開いてなかったので、そのまま会釈だけで通り過ぎました。
そしてあまり人が通ってなさそうな危ない道を降りていったら、御山神社に到着しました。
ここで先ほど三鬼堂で本を読まれていた方と再度お会いしました。
「えっ?!こんなところまで来られるなんて・・・」と驚かれていました。
かなり宮島に詳しそうなお方でした。よほど通な人しか、来ないんだね。
この御山神社に3つのお社がありまして、宗像三女神が祭られているということですが、やっぱり厳島神社の三女神さまとは違う感じがしました。
日本の神話の中に出てこないような原初の神さまのイメージですね。
お社の後ろにも磐座がありました。こちらの方がエネルギー感じました。
さてまたロープウェイ乗り場まで山道を帰っていきます。