「神社やお寺のお参りの作法は違うの?」
「お賽銭はいくらがいいの?」
など、お参りに関してのご質問などをよくいただきます。
今回はちょっと初心に戻って、お参りの基本について書いてみたいと思います。
お参りの目的は?
神社や仏閣にお参りするのは、「お願いごとを叶えてもらうため」と思っている方は、考え方を変えてみましょう。
そもそも神仏は人間の願いを叶えるために存在されているわけではありません。
ピザや出前を頼むように「これをよろしく」といったからといって、その注文通りのものが届くわけではないのです。
では何をしにいくのか?
「1年のいろんなことに関しての感謝をお伝えに」
「新しい年をどんな年にしたいのかの抱負を伝えるために」
もちろんこの両方をするとよいのです。
どこの神社にお参りにいけばいいのか
オススメの神社
年末詣のオススメは、初詣だと超混雑してしまうであろうその地域の一の宮や総社さんなどの神社にお参りする。
初詣でのオススメは、自分の産土神社、遠くてお参りできない方は鎮守神社、家族の鎮守神社にもお参りするとすると結構忙しいものです。
仏閣に関しては、ここが好き。とか、親がずっとここにお参りしている、とかあると思いますので、特にここでないと。とは言いませんが、やはり初詣でに殺到するであろう人気のあるお寺はやめておいた方がよいと思います。
神社と仏閣のお参り分け
神社と仏閣の違いについては、私なりのお参り分けがあります。
神社は神様に会いに行きますので、「生きるエネルギー」とか「頑張りますので後押しお願いします」というような人の縁やチャンスで開運させてくださるいイメージ。
仏閣は仏様に会いに行きますので、それぞれの仏様によっての得意分野を知っておくといいですし、「癒やして頂く」「受け止めてもらえる」イメージです。
例えばものすごく嫌なことが起きて、ああ!スッキリとそれを昇華して次に行きたい!と思ったら、不動明王様の護摩の炎でそのモヤモヤを焼いて頂く。といった感じです。
この辺は神仏の勉強を深めていくと、どんどん楽しく神仏とお付き合い出来るようになります。
人気のある参拝客の多い寺社に初詣をオススメしない理由は、大勢集まった人の「欲」や「念」を受けてしまって、かえって調子が悪くなる事もあるからです。
特に人混みが苦手という敏感体質な方はやめておいた方が無難です。
お参りの時間帯
なぜだか「午前中しか参拝してはいけないですよね?」ってよーく聞かれます。
そんなことはありません。
そりゃお参りできるなら午前中の方が気持ちいいのは間違いありません。
でも、暗くならなければ、午後でも何時でも参拝して大丈夫です。
そんなことで参拝する機会を減らさないでくださいね。
夜はお参りは行かないほうがいいです。
お祭りやってる時、大晦日から新年にかけてなどは人がたくさんいるので例外ですが、普段の夜の神社は超コワイです。
よほどの理由がない限り私も夜は参拝しません。
鳥居のくぐり方
鳥居というのは、鳥が居ると書くように、お祓いの神様が悪いものが入ってこないように見張ってくれている結界の入り口です。
いわば神社の門にあたる場所ですので、一礼してからくぐりましょう。
ど真ん中はあまり通らないほうがいいでしょう。右か左かどちらかに寄る方がいいです。
そして鳥居がいくつも出てくる大きな神社の場合は、それだけ結界が何重にも張られていると考えて、鳥居があるたびに一礼します。
そして、今度出るときも、振り返ってまた一礼してください。
最近の参拝をみていると、くぐるときには一礼する方が増えましたが、帰るときはそのままくぐって帰る方が多いです。
私はもう一度その鳥居を出たところで、振り返って一礼することをお勧めしています。
神様が見送ってくださっている事もあるからです。
お手水(ちょうず)の意味と作法
お手水の意味
鳥居をくぐると、その後に手水舎(ちょうずしゃ)がある神社やお寺が多いですね。
手水舎がある場合は、ぜひ清めてからお参りしてください。
もともとは神社の手前にある川で禊をしてから、お社に向かった「禊」の簡略版が今の手水です。
お手水の意味
今でこそ、柄杓に口をつけて水を飲む人は減りましたが、昔は結構当たり前のようにしている人がいて、よく柄杓に口紅がついていて、げんなりしたことがありました。
手水は本気で手を洗う場所でもなく、もちろん水を飲む場所でもありません。
作法はこちらを参考にしてください。
それと、もしあなたの産土神社や鎮守神社に手水舎がない、もしくは水が流れていない、水がきたない、という場合は無理に手水をしなくても大丈夫です。
事前に手を洗ってから参拝するとか、ウェットティッシュでちょっと拭くとか、自分なりに気持ちいい方法で参拝してください。
お賽銭について
お賽銭はいくら?
本当によく質問されるのであえて書いてみますが、そもそも神仏は「お金」を使いませんので、10円だったからどう、5円だからどう、というようなことは関係ありません。
いちいちいくらのお賽銭を入れたかを見ているわけもなく。
でも金額は見てなくても「どんな気持ちでお賽銭を入れているか」は観られています。
「もったいないけどしょうがない。これで願いを叶えてもらおう」というような宝くじを買うときのようなお賽銭の仕方であれば、きっと「お金の金額でいうことを聞いたり聞かなかったったりする存在ではない」とプライドを傷つけられるでしょう。
逆に
「もったいないから1円にしておこう」と思っていれると
「願い事はたくさんするくせに、もったいないと思ってお賽銭をする人か」
ということが見抜かれてしまいます。
あくまでも「お供え」は気持ちなので、その人の神仏への信仰心が出る部分でもありますね。
あと、これは神社仏閣の都合ですが、外国の硬貨を入れられると困るというのは聞いたことがありますが、それは当然のマナーだと思います。
私もバリの寺院にいったらバリのコイン、台湾の寺院にいったら台湾のコインを入れました。
投げ銭について
たまに聞く質問で、ある神社では投げ銭をする風習があるとかないとか。
確かに初詣初日の大混雑がある神社では、拝殿の前にネットをかけてある神社があります。
そういうところはお賽銭を投げられても、ネットで下に落ちるようにしてあるのかも知れません。
でも、自分が拝殿の向こうにいる神様だったとしたら、お賽銭を遠くから投げつけてくる人の話を聞いてあげようと思うでしょうか?
ということで、私は絶対にしない派です。
そもそも投げ銭という言葉は神社ではなく、路上ライブとか見世物をされた方へのおひねりをカゴに入れるときに使ったりする言葉のようです。(違うかも知れませんが)
お賽銭の意味は、「賽」というのは神様への御礼という意味で、願いが叶った時や日々の平穏を感謝するときに神様に捧げる金銭のことなんですね。
ぜひ私のブログを読んでくださっている方は、そおっと落とすようにしてみてください。
参拝の作法
神社の参拝の場合
神社では「二拝二拍手一念一拝」と書いてあります。
その作法でもよいのですが、かなり簡略化された作法なんです。
私のオススメは、
「二拝二拍手一拝」してから、目を開けたまま顔を上げて自己紹介し、できる人は祝詞をあげます。
そして終わったらもう一度「二拝二拍手一拝」します。
ただし、三が日超混雑する神社ではこんなに丁寧に参拝することは出来ません。後ろの人がイライラしながら順番を待ってます。
だから人が少ない時に参拝するときはぜひ参考にしてくださいね。
お寺の参拝の場合
お寺によりますが、一番のオススメは、ロウソクとお線香をしてから、お堂に参りまして、仏像のある方へ向かって進み、数珠を持ってこの作法です。
私はお寺でも目をつぶって参拝しません。
目は開けたまま顔も上げて参拝します。
また、お寺では二拍手しませんので間違えないように!
祈り言葉
私は神様に対して祝詞でなければ通じない。とは考えていません。
人間の言葉で尊敬語、丁寧語を使いながら思いを伝えることの方がよほど神様に通じると考えています。
でも、参拝しはじめて、いきなり「こうなりますように!」みたいなことをいうのはあまりにもこどもっぽいですので、まずは自己紹介からはじめましょう。
「私は昭和○○年○月○日○年生まれの△△△△と申します。
どこどこに住まわせていただいております。」
という風にいいましょう。
(もちろん口に出さなくていいです)
その後のオススメは、そこにいらっしゃる神様や仏様へ感謝の気持ちを込めて、「ご開運をお祈り申し上げます」という開運祝詞です。
日本で昔から拝んできた神仏は、完成された完璧な存在ではなく、まだ今でも成長中のご存在なのです。
だから弱ってしまわれることもあれば、失敗されることもあると考えられています。
ここが海外で信仰されている一神教と全く異なる、日本の素晴らしいところだなと思っています。
神仏だって成長されるために頑張っていらっしゃるのです。
私達も失敗もして当然ですし、成長するためにチャレンジをする姿を神仏はとっても応援してくださるのです。
お寺の場合でも、最初の部分は同じように自己紹介をして、その後、お経があげられる方はお経をよんだり、ご真言を知っている方は、ご真言を3回繰り返して唱えたりするとよいです。
摂社・末社の参拝
神社でもお寺でも、基本的に、一番はじめにご挨拶するのが、その神社のメインの拝殿・ご本殿、お寺ならご本堂(ご本尊の祀ってあるお堂)です。
その後に、他の摂社や末社、○○堂などをお参りするのが筋です。
メインの拝殿・ご本殿の参拝が終わったら、おみくじ引いて写真撮って帰ってしまう方が多いかも知れません。
でも、実は摂社末社にこそ、ご挨拶しないともったいないような大物の神様もいらっしゃることが多いのです。
(このあたりも参拝ツアーに来て頂くとしっかりとお連れしています)
お守りの扱いについて
お守りはひとりでいくつでももらってよいのですか?
例えば「学業成就」と「交通安全」など。
ということですが、いくつでもいい。という風には思えません。
この神社では「交通安全」、また別の神社で「良縁祈願」みたいな感じは普通にみなさんもあるのではないでしょうか。
ですので、それはいいと思いますが、お守りをたくさんもらいすぎると、それはそれで「気」が錯綜するような感じが私はします。
もらいすぎないように厳選して頂いた方がよいと思います。
頂いてきたお守りはどうすればいいのか?
持ち歩いてもいいですし、家の清浄なところに置いておくというのもありでしょう。
例えば車のお祓いの時に頂いたお守りなら、車につけます。
子どもの交通安全のお守りなら、ランドセルやかばんにつけたらいいですよね。
あとは、自分が持っておきたい方法で。
いろんな神社で頂いてきたお守りを返すときはどうすれば?
本当は御礼参りも兼ねてその神社にお参りして、納札所へお返しするのが一番筋が通ってオススメです。
だけど遠すぎてなかなかお返しに行けないなどの事情もあるでしょう。
そういう場合は、近くの大きめの神社の納札所へお返しさせていただきましょう。
ただし、お寺でもらったものはお寺に返す、神社でもらったものは神社で返すようにしたほうがよいと思います。
よくおみやげとして自分のお参りした神社のお守りをプレゼントされる方がいますが、その方はお参りされていない神社のお守りをもらっても、もらった方がお返しに行かないといけないことを考えると、プレゼントはしない方がいいと思います。
御札はお守りとは違います。
あくまでもお守りの場合で回答しました。
おみくじの引き方
おみくじは、引き直しをしては絶対にいけません。
おみくじの神様がちゃんとその人にぴったりのメッセージをくださっているのに、気に入らないからと再三引き直すと、信用を失い、本当のことを教えてくださらなくなるのです。
私がオススメの方法は、おみくじを引くときに、出来るだけ細かく「こういうことについてのアドバイスがあったらお願いします」という風にして、直感でパッ!とひくと、その答えがおみくじのメッセージの中に見つかることが多いです。
なんとなしに引いてしまうと、何のことを言われているのかわからなくてもったいないのです。
また、ひいたおみくじを神社の結び木などに結んで帰っちゃう方も多いですが、私は大事に持ち帰って、頂いた日付と頂いた神社の名前を入れて手帳にはさんで時々見返すようにしています。
何を聞いたかを書いておくとよりメッセージがわかりやすいです。
おみくじの処分方法はゴミ箱で大丈夫です。おみくじの紙はお守りではないですので。
最後に
いかがでしたか?
神社やお寺をお参りするときの基本的な作法、よく聞かれるご質問にお答えしてみました。
お参りの作法も大切ですが、神様を尊敬し、感謝するという気持ちが大事だと思います。
神様を敬いつつしむ気持ちを忘れずにお参りしましょう。
開運セミナーや開運ツアー、参拝イベントなどに来て頂けるともう少し詳しくお教えしています。
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