来る来年の1月11日(土)、江戸で最古の七福神めぐりを行います。
江戸で最古の七福神とは・・・・
谷中の七福神です。
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お正月にご馳走を食べ過ぎてちょっと太ってしまった体をウォーキングするのにもぴったりなコース。
だけど、途中途中に魅力的な買い食いスポットもあるため、本当にダイエットになるかどうかは微妙です(笑)
そこで、少し歴史の話などをご紹介してみたいと思います。
七福神信仰自体は室町時代から存在したようですが、今のような形の七福神めぐりが庶民の間に広まったのは、江戸時代からです。
一説には、徳川家康が、108歳まで生きたとされる謎の長寿僧であり、徳川家のブレーンでもあった天海僧正のアドバイスで七福神を信仰するようになり、それが一般にも広まったということです。
天海僧正は、上野の寛永寺の開祖なので、不忍池の弁財天からはじまる「谷中七福神コース」が、江戸の七福神めぐりの元祖とされます。
今回は上野からではなく、田端から上野の逆コースでめぐります。
七福神に関係ないお寺も、ご紹介しながら巡る予定です。
上野公園は、もともと江戸時代には、東叡山寛永寺という大きな寺で、たくさんのお堂が立ち並んでいました。
東叡山とは「東の比叡山」という意味です。
だからこのあたりは、京都を模しているとも言われていて、かなりおもしろいのです。
この形のミニチュアが上野一帯にあります。
江戸時代の初期に将軍家のご意見番だった天海僧正が、もともと比叡山延暦寺の出身で、江戸にも延暦寺のような立派な寺を造りたいということで、この名がつきました。
それがなぜ公園になったかというと、江戸末期の「上野戦争」で、ほとんどのお堂が焼けてしまったからです。
上野戦争は、幕府派と尊皇派が戦った戊辰戦争の前哨戦。
尊皇派は、大砲や銃など近代兵器を持っていたため、幕府派は散々にやられ、あっという間に決着しました。
その名残を残すのがこのお寺
大黒山教王寺
山門には新政府軍が発砲した銃弾の痕が生々しく残っています
焼け野原となった上野一帯は、病院にしようという話もあったのですが、とあるお雇い外国人の提案で公園にすることになり、やがて、東京藝術大学の前身なども建てられて、文化施設の並ぶ場所に変わっていったのです。
日本には、もともと、神道という宗教がありました。
それは、自然界のあらゆるものに神が宿るとするきわめて寛容な宗教なので、のちに伝わった仏教や道教なども取り入れ、神仏習合という日本独自の信仰形態を作ってきました。
仏教自体も、成立以前にインドに存在したヒンズー教などの神々を仏様化してたくさん取り入れています。また、日本には、仏教だけでなく、中国古来の道教の要素も伝来しています。
そういうわけで、七福神の中には、日本の神様、もとはインドの神様だった仏様、道教の神様などが、入り混じっているのです。
そのため、七福神コースには、神社とお寺が混在することが多いのです。
神社では神社のお参りの作法、お寺ではお寺の作法やお参りの秘訣や楽しみ方なども出来るだけお教えしたいと思っています。
初めての方もおひとりで参加の方も、ぜひお気軽にご参加くださいませ!
日時:平成26年1月11日(土)
集合場所・時間:JR田端駅北口 10時集合
参加費:5,000円
コース:田端駅→東覚寺→青雲寺→修性院→天王寺→長安寺→護国院→上野弁天堂→上野駅解散
途中でランチやお茶屋さんなど寄り道しながらゆっくり移動するので、解散時間は夕方です。
巡拝授与品は有料のご朱印和紙(1,000円)があります。
このイベントは終了しました
東覚寺(福禄寿)
人望を得たい方はこちら。福と身分を示す禄と長寿を備えた長い頭で白ひげの神
青雲寺(恵比寿)
正直になりたい方、商売繁盛をもっとという方はこちら。
釣竿と鯛を持つ漁業、航海の神。
「釣りして網せず」といわれ、欲張らない清い心=正直を意味し、商売繁盛の神。
修性院(布袋尊)
「大いなる寛大な心」を得たい方はこちら。大きな袋を持ち、いつも笑っている福徳の神
特にこちらの布袋様はとっても大きくて、お会いすると寛大になれそうです。
長安寺(寿老人)
長寿、知恵を得たい方はこちら。
お供に長寿の象徴と言われる鹿を連れ、難を払う団扇をもつ神
天王寺(毘沙門天)
威光を得たい方はこちら。
元はヒンズー教の財宝の神で、仏に帰依し、仏教を守護する最強の守護神。
武神、上杉信玄が本尊としたことで知られ、知恵の神とも。
甲冑に身を固め右手に槍をもち、左手に宝塔を持つイケメンで人気のある神
護国院(大黒天)
富財、豊作を約束する農業の神
元はヒンズー教戦闘の神シバ神の化身と言われ、仏教寺院を守り、信者に穀類を供給する神として見られるようになり、大黒頭巾をかぶり、打手の小鎚をもち、大きな袋を肩にかけ、米俵に乗る五穀豊穣・財産・台所の神となるおなじみの神
上野弁天堂(弁財天)
愛敬を得たい方はこちら。
七福神の中で唯一の女神、財産の神、音楽や芸能の神でもある。
元はヒンズー教の河川の神=水の神、音楽の神とされ琵琶を弾く姿は妖艶ともいえる