開運研究所公式ブログ

2012.09.19

お彼岸は誰のために参るのか

本日から彼岸入りです。
9月19日が彼岸入り、そして9月22日が中日、9月25日が彼岸明けです。

お盆のお墓参りもしたばかりなのに、またお彼岸? なんて言わないでくださいね。

彼岸(ひがん)とはその名の通り「岸の向こう」をあらわします。
その向こう岸とは悟りの世界。

サンスクリットではパーラミター(波羅蜜多)といいます。

様々な苦に悩む煩悩の世界(此岸)に対して、彼岸。

日本の特に浄土系の信仰では一般に死後は阿弥陀如来の導きにより人は彼岸に渡ることができる、と考えられているため、既に彼岸の世界へ行った人たちを供養するとともに、まだ辿り着けずにいる人たちに早く向こうへ辿り着けるように祈る、というのがこの彼岸の仏事の趣旨となります。

ところが、お彼岸というのはただ子孫が先祖を供養するだけの儀式ではなく、先祖にとっても徳を積む修行をする機会なのです。

たとえば、子孫がいろんなことで苦しい、なんとか商売がうまういかないか、家族の仲がどうやったら仲良くなれるのか、いろんな悩みがあったとします。

でもお墓参りやお仏壇で、先祖にそういう悩みをあまり言ってしまうと先祖が子孫のことが心配で心配で、それこそ彼岸へいけなくなってしまいますので注意が必要ですが。

直接先祖にすがっていなくても、子孫が困っている状況を先祖が上からみていて、何とかしてあげたい!!と思ったときに、仏様に相談するのだそうです。

先祖「仏様、うちの子孫がこういうことで困ってるので何とかならないでしょうか」

すると、仏様は
仏様「わかった。ではあなたにこういう力を授けてこういう方法を教えるから、子孫のところにいって、その力で助けてあげなさい」

それでご先祖さまがお彼岸に子孫のところに降りてきます。

ところが子孫の方は、対してお仏壇に手も合わさず、お経も唱えずに何もしていないと、先祖はせっかく頂いたお力も使えず、何もやってあげられないのです。

でもその反対に、子孫がちゃんと仏様やご先祖さまに手を合わせていると、先祖は仏様から伝授されたお力で、子孫に力を与えることができます。

それは、たとえば人間界でいうと

「奇跡」のような出来事が起きて、奇跡的に好転して、物事がうまくいく

であったり、

困っていることを解決できるような方法をある人の口から聞くことができて、そのおかげで解決したり。

そういう風にして、子孫を助けることができた先祖は、大きな徳を積んだことになるので、また元の世界に戻った後、とてもいい浄土へわたっていくことができるわけです。

ということは、人間が先祖のために・・・というばかりでなく、先祖にも子孫を助けるという徳を積んでもらうには、
人間が手を合わせるということをしないことには、どうにもできないのです。

私にはそういうことを思ったことがなかったので、すごく衝撃でした。
もちろん死んだばかりのご先祖やまだ新しいご先祖にはそのような大役は回ってこないでしょう。

でももうすぐ浄土へあがれそうだという先祖には、そういうお役目があってもおかしくはありません。

お仏壇は、ひとつの家に1つあればよいので、次男さん、次女さんなどのおうちにはないでしょう。

でも、別にお仏壇に手を合わせないといけないわけではないのです。

それこそ、空間に向かって、我が家に連なるご本尊さま、仏様、ご先祖さまに感謝をし、知っているお経を1つ唱えるとかでもいいわけです。

(できればその家の宗派にあわせたお経がよいです)

般若心経なら、宗派関係なく、唱えられるのでオススメです。

私も自分の家には神棚はあるけど、お仏壇はないから、なかなかお経を唱えるという機会がないなぁと思っていましたが、考えを改めまして、義母がご自分のお母さまを供養するお仏壇があるので、そこでお経を唱えさせて頂いてます。

ぜひ、だまされたと思わず(笑)お彼岸の期間だけでも実践してみられませんか?

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