今宮坊
平安時代の永観2年(984年)、弘法大使がこの地に訪れた際、カヤの木で観音像を作るよう告げ、観音像とそれをまつる観音堂を建てたことがはじまりとされています。
かつては秩父今宮神社が管理する別当で、観音堂も秩父今宮神社の境内にまつられていたことになります。
しかし、明治時代の神仏分離令(1868年)によって、現在のように今宮坊と今宮神社とにハッキリと別れてしまったのです。
今宮坊の御本尊は、聖観世音菩薩で、江戸時代初期の作とされています。片足だけ座禅を組んだ姿勢の“半跏趺坐(はんかふざ)”の像で、聖観音像としては珍しいタイプです。
せっかく観音霊場なので、般若心経をみんなで唱えてみたいと思います。