【参拝ガイド】赤坂日枝神社
オフィス街のど真ん中にある赤坂日枝神社
知ってる~。時々お参りする~。という方も多いのではないでしょうか。
日枝神社の鳥居の意味
赤坂日枝神社にはいくつかの鳥居があります。
②の西参道からお参りする方が多いのではないでしょうか。
私も今回重い荷物を引っ張っていたのでこちらからエスカレーターを使わせて頂きましたが
本来は①表参道
こちらからお参りするのが正式ルートです。
鳥居からまっすぐご本殿に気が通っているのが本来の参道なのです。
(途中曲がってしまう形の神社も多いですね)
ちなみにこちらは③裏参道
ここはどちらかといえば、帰りにこちらから出る、という感じの使い方かと。
さてこの3つの鳥居。
山王(さんのう)鳥居といいます。
起源は比叡山にある日吉大社。
山王鳥居の特徴は、普通の鳥居の上に、山の形がついていますね。
比叡山という山の神を祀る神社だから、という説と、神様と仏様を両方習合している。という意味も含まれるようです。
権現(ごんげん)という呼び方をすることもあります。
だから山王権現といったりします。
実際、霊山に上らせて頂くと、神社もあるしお寺もあるという所がほとんどです。
もし今どちらかしかなかったとしても、明治以前には、神社もお寺も両方あった聖地がほとんど。
それくらい山にいますご存在というのは、神とも仏とも区別が出来ないような大いなるご存在なのです。
エスカレーターに乗ってはいけないのか?
こちらの西参道には上りと下りのエスカレーターがついています。
神社に参拝するのにエスカレーターで上がるなんて!
と、思う方もいらっしゃるかもしれませんが、使いたい方は使えばよいと考えています。
エスカレーターを使ったらご利益がない、なんて、そんな神様は了見が狭くないと私は思いますよ。
実際私も今回この仕事道具がどっさり入ったガラガラバッグだったので、使わせて頂いて大変助かりました。
参拝は表楼門から
エスカレーターを登りきると、ちょっとわかりづらいですが、ご神木が対であります。
これも鳥居のお役目をする結界と考えます。
只今、参集殿が絶賛工事中でした。
すごいことになってます(汗)
どんな素敵な参集殿ができるのか楽しみですね。
そんなわけで表参道から入る方の楼門の方へ移動。
その前に、お手水で手と口を浄めます。
こちらも柄杓は撤去。今はこの形が主流ですね。
ちなみに表参道を上からみた写真。
急な階段で、男坂って呼ばれています。
こちらの楼門も、屋根の形が山王鳥居と同じように山形になっています。
ご祭神
主祭神、大山咋神(おおやまくいのかみ)
「古事記」に『大山咋神(おおやまくひのかみ)。
又の名は山末之大主神(やますゑのおほぬしのかみ)。
この神は近淡海国(ちかつあふみのくに)の日枝山に坐す。
また葛野(かづぬ)の松尾(まつのを)に坐す。
鳴鏑(なりかぶら)になりませる神なり』とあるように、近江国(今の滋賀県)の日枝山(比叡山)に鎮まり又、山城国葛野郡(京都市の西端)にも鎮まる神として敬われております。
【出典 赤坂日枝神社公式サイトより】
相殿といって、一緒に祀られている神は
国常立神(くにのとこたちのかみ)
伊弉冉神(いざなみのかみ)
足仲彦尊(たらしなかつひこのみこと)
特に国常立神がいます神社は、全国でも有名な聖地であることが多いです。
東京で堂々とこの神の名前を掲げる神社は珍しいです。
(隠れ神としていらっしゃることも多い)
ご神徳は
大山咋神の「咋」は「主」という意味で、大山の主であると共に広く地主神として崇められ、山・水を司り、大地を支配し万物の成長発展・産業万般の生成化育を守護し給う御神徳は広大無辺です。
近年は厄除け、安産、縁結び、商売繁盛、社運隆昌の神として崇敬されています。
と神社の公式サイトにはあります。
産土(うぶすな)信仰をお伝えする私としてもとてもご縁の深い神様です。
特に地主神をできるだけ見つけて、ご開運を祈っています。
赤坂日枝神社は、昔から江戸城内に鎮護の神として
「城内鎮守の社」「徳川歴朝の産神」
江戸市民からは「江戸郷の総氏神」「江戸の産神」として崇敬されていました。
楼門の反対側の社額には「皇城之鎮」と書かれています。
まさに、皇居を護る神社ということですね。
神田神社の表鬼門と日枝神社が裏鬼門として、皇居を結界を張って護っています。
南江戸総鎮守、という認識でお参りしましょう。
また皇居でお生まれになった徳仁(なるひと)天皇の産土神社でもあります。
江戸(東京23区内)に住んだり働いたりしている方には特に、年に1・2回くらいはご挨拶して頂きたい神社です。
参拝ポイント
中に入りましたら、こんな立派な大きな拝殿です。
日枝神社は狛犬ではなく、お猿さんが守っています。
神猿(まさる)といって、「勝る(まさる)」「魔が去る(まがさる)」という縁起担ぎもあるそう。
私が聞いた話では、豊臣秀吉が猿将軍といわれてますが、秀吉が幼名を「日吉丸」といい、その後天下統一されたので日吉神社を大切にし、織田信長が焼き討ちした比叡山の復興にも力をいれたとか。
それで日吉神社の狛犬は神猿なんだという説も。
向かって右がオスの神猿
「商売繁昌」「社運隆昌」「厄難消除」を願う人はこちら。
向かって左はメスの神猿
赤ちゃんを抱っこしていますね。
それで猿は子宝に恵まれ安産であることから、「家内安全」や「子授け」「安産」を願う人はこちらへ。
撫でる人がいるということですが、この前のブログにも書きましたが藤尾は撫でるのはお勧めしません。
手を合わせるだけで充分です。
拝殿からの参拝を終えただけで帰ったらもったいないです。
こちらは藤棚ですね。
藤のきれいな季節は椅子も設置されたりしています。
その左手の出口から出て
こちらのお社へ。
最近こちらにも参拝する方が増えましたね。
右側が「猿田彦神社」「八坂神社」
左側が「山王稲荷神社」
順路としては、猿田彦神社の方からお参りして、稲荷神社にお参りして出るというルートになっています。
(以前はなかったんですけどね)
この山王稲荷神社は実は地主神。
もともと永田馬場星ヶ岡(現 永田町)の地主神(邸内鎮守の神)として、福知山城主の松平主殿頭忠房の邸地に祀られていました。
そこに、後から麹町隼町にあった日枝神社をこちらに移して、山王稲荷神社は末社となったようです。
私としてはこのご本殿をお祈りできる場所が大事なのですが、現在工事中で近づけなくなっていました。
結構長い事工事していますね。。
ということで、ぜひ赤坂日枝神社にお参りされるときに参考にしてくださいね。