【参拝ガイド】穴八幡宮編
先日近くに用事があり、穴八幡宮に参拝してきました。
せっかくなので、あまり他のサイトには書いていないような参拝ガイドをブログで書いていこうと思います。
一陽来復守が有名すぎる
穴八幡宮というと、金銭融通の一陽来復のお守りばかりが注目されています。
ご存じない方のために説明すると、冬至(12/22頃)~節分(2/3頃)まで、この神社限定で受けられる1年間家にお祀りするお守りがとても有名です。
昨年の冬至の日もこんな大行列でした。
一陽来復については、説明を書いているブログなどが多数存在するので、そちらを見てください。
正直申しまして、ご本人が開運するための方向性を間違わず、そして結果を出すための行動をとっていない限り、勝手にお金がやってくるということはありません。
とはいえ、藤尾も東京に移住してから、やってみてはいます。
藤尾の特徴は、神様も仏様もバランスよくお参りすること。
ということで、お隣の別当寺「放生寺」の「一陽来福」守りも一緒にお祀りしていることです。
別当寺(べっとうじ)とは、神社に付属して建てられた寺院の事。
神仏習合思想の時代、社僧(別当)が神社の祭祀を仏式で挙行していました。
穴八幡宮の創建は、康平5年(西暦1062年)
奥州の乱を鎮圧した源義家(八幡太郎)が凱旋の折、日本武尊命の先蹤に習ってこの地に兜と太刀を納めて氏神八幡宮を勧請し、永く東北鎮護の社として祀りました、とあります。
それに対して、放生寺は、寛永18年(西暦1641年)
穴八幡宮(当時は高田八幡)の別当寺として創建されました。
そして、放生寺が融通虫封じ観世音という観音様がご本尊で、神仏習合時代にこの「一陽来福」お守りが始まり、江戸庶民に人気があったようです。
その後、神仏分離で、それぞれがお守りを授与するようになりました。
神仏習合時代の結びつきが強かったので、どちらのものだとは決められなかったのでしょう。
今はあまりお互い仲良くないのか、隣のお守りとは無関係ですと言い合っているのが悲しいです。
そういうわけで、藤尾は両方のお守りをお祀りしています。
ちなみに、御札の貼り方は、一陽来復が上、一陽来福が下、という説もありますが、どちらでもよいようです。
横並びはよくありません。
必ず上下に同じ列に貼るという決まりがあります。
また、台紙に貼らずに直接壁に貼ったほうがいいという説もあります。
ですがそれだと1年以内に剥がれる可能性が高く、一度剥がれてしまったら、貼りなおせないのです。
穴八幡宮のお参りの流れ
メトロ早稲田駅から穴八幡宮のある交差点へ向かうと見えてくる鳥居です。
神さまの光が鳥居に指していますね!
境内に上がる前にいくつも鳥居があります。
これはそれぞれが「一の鳥居」「ニの鳥居」と順番に結界を張っているので、毎回おじぎしてくぐりましょう。
階段を上るとやっと境内に。
立派な隋神門(ずいしんもん)があります。
こちらも結界ですので、一礼してくぐりましょう。
くぐったら、かわいい布袋様のお手水へ。
コロナ渦になってから、柄杓がないのがスタンダードになりましたね。
流れてくるお水で、
左手→右手→左手(→口をすすぐ→左手)
という感じで身を浄めてください。
口をすすぐのに抵抗がある方は無理にされなくても結構です。
さてそのお隣にも布袋様
こちらはお腹を撫でると心願成就といわれていて、お腹が黒光りしています。
私はこういう人の願望や欲が付いていそうなところは、触りません。
余計なものをもらいたくないからです。
それに私が布袋様だったら、お腹を知らない人たちに撫でられまくるなんて嫌すぎる。
いつも相手の立場だったらどうか、ということを考えて参拝しています。
手を合わさせて頂いて、
布袋様お疲れ様です。お元気にご活躍してください。
と祈ってから拝殿へ向かいます。
夕方16時くらいだったので、夕陽がちょうど差し込んでこんな写真が撮れました。
ちなみに、こちらの神社は17時まで。
お隣の放生寺は16時で業務終了でした。
お寺の方が早いことが多いです。
御朱印、納経が欲しい方は早めに行かないと終わっていることがあります。
昔は社務所が閉まっても参拝できる神社やお寺が多かったですが、最近は治安もよくないのか、閉めてしまわれる寺社も増えています。
拝殿の中から参拝しますが(写真撮影はNGなので写真はありません)
こちらの拝殿は結構広いので、真ん中ではなく、左側や右側、人のいない方へ移動して、じっくりしっかり祈るとよいです。
いつもは拝殿のご挨拶は短めにして、ご本殿の方へ移動して祈りますが、この穴八幡宮に関しては、外に出てもご本殿が見えづらいので、拝殿からの参拝がよいです。
ご祭神・ご利益
応神天皇(品陀和気命)ほんだわけのみこと 仲哀天皇の皇子
仲哀天皇(帯中日子命)たらしなかつひこのみこと 日本武尊の第二子
応功皇后(息長帯比賣命)おきながたらしひめ 仲哀天皇の后、応神天皇の母
虫封じのほか、商売繁盛や出世、開運に利益があるとされている。
虫封じとは
幼児が消化不良や寄生虫を宿したりして身体が弱くきげんが悪い場合や,〈虫がおこる〉とか〈疳の虫〉と称するひきつけや疳が起こった場合に,これを防ぐ呪法のこと。(出典:コトバンク)
おすすめポイント
穴八幡宮の藤尾の一番エネルギー感じる場所をお教えしましょう。
この写真の両側に建っている楠のご神木です。
拝殿の前に対であるということは、このご神木も結界を張っています。
鳥居みたいなものです。
そしてそれぞれが非常に根を張っていて、パワーがすごくあります。
だからといって、抱き着いたり、ベタベタ触ったりはしないでくださいね。